【要件分析】小学校学習指導要領 国語 第1学年及び第2学年 知識及び技能(1)

今回は、

・小学校

・国語

・第1学年及び第2学年

の、知識及び技能(1)に関する部分を分析していく。1年生、2年生の間は、言葉になれることが特に重要で、学校から出される宿題もそんなに難しくはない。ただし、漢字については、1学年で80文字、2学年で160文字、学習対象の漢字が指定されており、ここについては、しっかりと勉強しておきたい。

 

 

対象要件一覧

(1) 言葉の特徴や使い方に関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。

ア 言葉には,事物の内容を表す働きや,経験したことを伝える働きがあることに気付くこと。

イ 音節と文字との関係,アクセントによる語の意味の違いなどに気付くとともに,姿勢や口形,発声や発音に注意して話すこと。

ウ 長音,拗(よう)音,促音,撥(はつ)音などの表記,助詞の「は」,「へ」及び「を」の使い方,句読点の打ち方,かぎ(「 」)の使い方を理解して文や文章の中で使うこと。また,平仮名及び片仮名を読み,書くとともに,片仮名で書く語の種類を知り,文や文章の中で使うこと。

エ 第1学年においては,別表の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)の第1学年に配当されている漢字を読み,漸次書き,文や文章の中で使うこと。第2学年においては,学年別漢字配当表の第2学年までに配当されている漢字を読むこと。また,第1学年に配当されている漢字を書き,文や文章の中で使うとともに,第2学年に配当されている漢字を漸次書き,文や文章の中で使うこと。

オ 身近なことを表す語句の量を増し,話や文章の中で使うとともに,言葉には意味による語句のまとまりがあることに気付き,語彙を豊かにすること。

カ 文の中における主語と述語との関係に気付くこと。

キ 丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて使うとともに,敬体で書かれた文章に慣れること。

ク 語のまとまりや言葉の響きなどに気を付けて音読すること。

 

要件の詳細分析

要件ア 言葉の働きへの気づき

要件

ア 言葉には,事物の内容を表す働きや,経験したことを伝える働きがあることに気付くこと。

要件分析結果

この要件は、言葉というもので何ができるのかについて、理解することを要求している。例えば、目に見える景色や、昨日起こった出来事は、言葉により他人に情報を伝達できるものである。そういう、言葉の働きというものを、まずは、理解する、というのが、本要件の趣旨と考える。

 

やるべきこと

気づきのレベルにおいては、対話を通じてでしか、確認ができない。そのため、まず、子供とのコミニュケーションができるようになる必要がある。そして、コミュニケーションの中で、正しい言葉の使い方を学んでもらうと良い。

 

参考情報

これでカンペキ! マンガでおぼえるコミュニケーション 単行本(ソフトカバー) – 2017/7/21 齋藤 孝 (著)

 

 

要件イ 音節、文字、アクセント、姿勢や口形、発声や発音

要件

イ 音節と文字との関係,アクセントによる語の意味の違いなどに気付くとともに,姿勢や口形,発声や発音に注意して話すこと。

要件分析結果

音節とは、一番小さい音の単位で、あ、い、う、え、お、、、などが該当する。音節と文字の関係に気づくということで、あいうえお表が読めるようになれば良いと考える。また、アクセント違いにより意味が異なる単語が存在することにも気づくことを要求している。

やるべきこと

まずは、あいうえお表を見て、書いてある通りに発音できるようになることを目標としたい。その次のステップとして、色々な単語を、正しいアクセントで読めるようになることを目標としたい。

 

 

参考情報

 

 

 

要件ウ 長音/拗音/促音/撥音、「は」/「へ」/「を」 、句読点,かぎ(「 」)、平仮名とび片仮名

要件

ウ 長音,拗(よう)音,促音,撥(はつ)音などの表記,助詞の「は」,「へ」及び「を」の使い方,句読点の打ち方,かぎ(「 」)の使い方を理解して文や文章の中で使うこと。また,平仮名及び片仮名を読み,書くとともに,片仮名で書く語の種類を知り,文や文章の中で使うこと。

要件分析結果

長音とは、おかーさん、おねーさんというような単語の「ー」の部分だ。拗音とは、きゃきゅきょなどの音だ。促音とは、きって、らっぱなどの「っ」のことだ。撥音とは、にんじんなどの「ん」のことだ。これらを正しく使いこなせることが要求されている。

やるべきこと

 

参考情報

 

要件エ 第1学年に配当されている漢字、第2学年に配当されている漢字

要件

エ 第1学年においては,別表の学年別漢字配当表(以下「学年別漢字配当表」という。)の第1学年に配当されている漢字を読み,漸次書き,文や文章の中で使うこと。第2学年においては,学年別漢字配当表の第2学年までに配当されている漢字を読むこと。また,第1学年に配当されている漢字を書き,文や文章の中で使うとともに,第2学年に配当されている漢字を漸次書き,文や文章の中で使うこと。

要件分析結果

1年生で習う漢字

別表 学年別漢字配当表:文部科学省 (mext.go.jp)

一 右 雨 円 王 音 下 火 花 貝 学 気 九 休 玉 金 空 月 犬 見 五 口 校 左 三 山 子 四 糸 字 耳 七 車 手 十 出 女 小 上 森 人 水 正 生 青 夕 石 赤 千 川 先 早 草 足 村 大 男 竹 中 虫 町 天 田 土 二 日 入 年 白 八 百 文 木 本 名 目 立 力 林 六(80字)

2年生で習う漢字

別表 学年別漢字配当表:文部科学省 (mext.go.jp)

引 羽 雲 園 遠 何 科 夏 家 歌 画 回 会 海 絵 外 角 楽 活 間 丸 岩 顔 汽 記 帰 弓 牛 魚 京 強 教 近 兄 形 計 元 言 原 戸 古 午 後 語 工 公 広 交 光 考 行 高 黄 合 谷 国 黒 今 才 細 作 算 止 市 矢 姉 思 紙 寺 自 時 室 社 弱 首 秋 週 春 書 少 場 色 食 心 新 親 図 数 西 声 星 晴 切 雪 船 線 前 組 走 多 太 体 台 地 池 知 茶 昼 長 鳥 朝 直 通 弟 店 点 電 刀 冬 当 東 答 頭 同 道 読 内 南 肉 馬 売 買 麦 半 番 父 風 分 聞 米 歩 母 方 北 毎 妹 万 明 鳴 毛 門 夜 野 友 用 曜 来 里 理 話(160字)

 

 

やるべきこと

 

参考書籍

 

要件オ 語彙

要件

オ 身近なことを表す語句の量を増し,話や文章の中で使うとともに,言葉には意味による語句のまとまりがあることに気付き,語彙を豊かにすること。

要件分析結果

 

やるべきこと

 

参考情報

 

要件カ 主語と述語

要件

カ 文の中における主語と述語との関係に気付くこと。

要件分析結果

主語と述語の関係に気づけることを要求している。主語は、文中の「何が」にあたる部分である。述語は、主語を説明する部分であり、「どうする」、「何だ」、「どんなだ」の部分にあたる。

 

やるべきこと

主語と述語を抜き出すトレーニングが必要である。

 

参考情報

 

要件キ 丁寧な言葉と普通の言葉、敬体

要件

キ 丁寧な言葉と普通の言葉との違いに気を付けて使うとともに,敬体で書かれた文章に慣れること。

要件分析結果

場面や状況に よって丁寧な言葉(例 どちらが好きですか?)と普通の言葉(どっちが好き?)を使い分けられるようになることを要求している。また、敬体文末が「です」「ます」「でした」「ました」などのように敬体の文に慣れることを要求している。

やるべきこと

まずは、色々な文章を見て、これは普通の言葉、これは丁寧な言葉、という仕訳をしてみるとよいと考える。同じ意味だが、場面により使い分けがある、との点を、ドリルなどで確認していくのがよい。

参考情報

 

 

 

要件ク 語のまとまりや言葉の響き

要件

ク 語のまとまりや言葉の響きなどに気を付けて音読すること。

要件分析結果

要は、リズムよく文章が読めることを要求している。

 
やるべきこと

ひたすら、文字を読んで、声に出していくというトレーニングをするしかない。この場合、親が付き添って間違う部分、つっかえる部分を直していくことが大事だ。

参考情報

 

 

以上